わたしが" ainowa "で写真を撮る理由

今回は表題の通り、
わたしがなぜ " ainowa photography "という屋号で撮影をしているのか
結婚式だったり、マタニティ、ニューボーン、そして家族写真と
人様の人生に寄り添った撮影をしたいのはどうしてか
その起源をお話できればと思います。
これを書くまでに
実に7年間の歳月を要しています。
その7年は決して長くはなく、わたしにとって必要な時間でした。
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さかのぼること10年前の4月
わたしの母は胃の調子がどうにも悪い、と検査をした所
なんと膵臓癌のステージ4で、余命半年の宣告を受けました。
当時、職場で父からその旨をメールで受け取ったわたしはショックで泣き崩れてしまいました。
わたしの母はとにかく元気な人で
好奇心旺盛で人懐っこく、どこにでも陽気に突っ込んでいくタイプで
まさかそんな母の身体に癌が潜んでいるなんて、本人も誰も思ってもみませんでした。
ただ本人に余命を通知することは出来ず、、
通院して治療をする中で
なるべく楽しい思い出をたくさん作ろうと
舞台を見に行ったり、母のお誕生日会を
盛大に開いたりと、、色々やりました。
わたしが26歳で早々に結婚をしたのも母のことがあった為です。
親族だけを集めて、小さな結婚式を挙げました。
その時にビールを美味しそうに飲んでいた母の写真は
遺影として飾られ、楽しそうな笑顔をこちらに向けてくれています。




撮影はササキスタジオ時代からの先輩フォトグラファーの
素晴らしい写真の数々はわたしにとって宝ものです。
そんな中、母がかねてから行きたがっていた沖縄旅行に行こうという話になりました。
母が憧れ続けた沖縄、、
子育てに追われ、長期休暇には関西への帰省が常であり
なかなか行きたくても行けていなかった沖縄へ。
だめもとで oiwai の加藤麻希さんにお願いしてみました。
麻希さんは家族ぐるみで、母や父とも仲良くしてくれていたので、、
日程も何日も、バリバリ撮影している方を拘束してしまうので、
本当にだめもとで、、、
でも撮ってもらえたら
その写真はわたしたちに撮ってかけがえのないものになる、と確信していたからこそ。
麻希さんは快諾してくれました。
家族旅行に同行するなんて、なかなかハードな撮影ですが
快くOKしてくださいました。
今から思い返しても、本当に感謝で胸がいっぱいになります。
わたしたち家族の沖縄旅行は、そんな素敵なフォトグラファーさんに恵まれ
数多くの素敵な家族写真を残すことが出来ました。


わくわくでお目目きらきらのおかん

離陸でひと盛り上がり

念願タコライス!

沖縄はスーパーも楽しい


たばこを吸い続けるおかん

民謡居酒屋で乾杯

民謡に感極まるおかん


念願カチャーシー


”たばこおかん”
この写真もお気に入りで、飾ってます。

今帰仁の海をおさんぽ


笑顔でちょびっと浮いてるおかんが可愛い

この写真もお気に入り。
拾ったバケツにたくさんの拾った貝がもりもりです

素敵な貸切コンドミニアムでした

美ら海水族館も行きました



何気ないこんな笑顔は
家族だからこそ撮れなかった
こういう一枚一枚に頼んでよかったと実感します。



沖縄おそば❤︎

完食!
消化器官をやられていた母も
美味しい美味しいとたくさん食べれました(泣)





妹と妹の旦那さんのお母さま
当時はまだ交際中で、いきなり家族で尋ねたわたしたちをおもてなしてくれました。


女子で首里城来たよ
首里城も今はもうないと思いと、切ない。
写真に残すって、大切だなと痛感せずにいられません。






おかんの手が大好き

妹も好きすぎてこの写真もたからものです



本当に感謝してもしきれないなあと
書きながら泣きながら思っています。
おかんには会いたくても会うことは出来ませんが
こんなにたくさんの宝ものの写真たちが
あの頃の楽しかった思い出、空氣、
感情を呼び起こしてくれます。
わたしもその人にとって宝ものになるような写真を撮りたくて
今日も写真を撮っています。
本当にありがとうございました。
oiwai photo
加藤麻希さん