昭和女子大学で特別講師
先日、わたしたちのフォトグラファー先輩でもあるoiwaiの加藤さんと共に
昭和女子大学にて特別講師をさせていただきました。

テーマは
[ あなたにとって、大切な写真ってどんな写真?]
生徒さん達にお願いをして、事前にそれぞれ大切な一枚を提出してもらい
その写真に込められた思いや、なぜその時シャッターを切ったのか
身近な写真から、写真の持つ力を考えてみようという内容でした。
生徒さんの写真もユニークなものから、ストーリーを聞くと胸にぐっとくるものまで様々。
写真の数だけ、たくさんの人が関わる大切なストーリーがあるんですね。

そもそも、わたしたちがなぜこの様な活動をし始めたのか
それは大切な日の記念写真や家族写真などを撮っておいた事によって
自分自身が救われてきた事実があったから


自分たちの作品を通して、写真に撮る事、写真という形として残す事
その大切さを、つたないながらも一生懸命!お話させていただきました。
友達と撮る楽しい写真から、人生の大切な瞬間に向き合った写真まで
たくさんの作品を見てもらい、中にはほろりと涙してくれる生徒さんもいて
何か感じて取ってくれていたのかな?と、とても感激深かったです。
今は携帯電話やスマートフォンで誰でも簡単に写真が撮れる時代になりました。
写真がとても身近なものになっているのですが、
このブログをご覧になっている皆さんは、その写真をどうしていますか?
プリントしていますか?
フォトアルバムにしていますか?
携帯電話やスマートフォンやパソコンに溜めっぱなしになっていませんか?
デジタル写真になってから、ほとんどの方が写真をデータのみで保管しているのではないかと思います。

2011年3月 東北大震災
瓦礫の中から写真を探し出し、洗浄、復元作業を行う写真のボランティアに参加しました。
その活動は全国のボランティアの人たちによって、今現在も続いています。
瓦礫の中生きていたのは、全て紙にプリントされた写真たちでした。
DVDやUSB、機械にバックアップされたデータたちは残されていないものがほとんどでした。
この時ほど、写真を手元に残すことがどれほど大切なことか考えたことはありません。
データ = 写真ではないということ。
全てじゃなくてもいいんです。
一番お気に入りの写真だけでも。
どうか手元に残してください。

カメラは、今この瞬間を残す道具
写真は、未来への贈り物
さあ、写真を撮ろう
昭和女子大学のみなさま
昼下がりの眠たいはずの時間帯に、一生懸命話を聞いてくれて本当にありがとうございました。
心に響いてくれていたら、とても嬉しいです。

ainowa photography
YUKINO / ROCO